おひさまのかたち

日々つれづれ。剣道・読み語りなど

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すき間の時間

 近所の本屋が潰れて、正直「せめて客がお願いした仕事はしてくれ」な本屋さんだったので、
擁護の仕様もないのだが、それにしたって代わりの本屋が出来る訳でないので不便している。

 自転車で20分のA本屋に行く。
探す本がないので店員さんに訊くが、即座に検索してくれて、
店内の在庫状況、発注後の取次搬入日までだいたいでお話してくれる。
接客態度はいつもながら完璧である。
リニューアルオープン後、3分の1ほどのスペースに輸入雑貨を置くようになって、
本の並びに遊びが減ったので、好きだった建築史や画集、剣道や思想本の品揃えが大きく減ったのが惜しい。
岩波文庫は定期的に入れ替えているのか(買切だから売れるまで不動になりやすいのだが)、
それなりに揃いが良くて楽しい。
小学生が新刊コミックの所で、お小遣いの都合で1冊にするか2冊にするかを散々迷っていて可愛かった。
店内放送でクリスマスプレゼントにハリポタ最終巻の宣伝。
本を読んでの宣伝内容で、ポップの代わりにこんな手もあるのか、と思う。

 B書店へ。元々半雑貨屋。
ここもリニューアル後、書店自体の規模縮小。
コミックはコミティア作家が出しているような、小規模出版社のちょっと拘った本に特化するようになった。
以前からちょっと興味のある、横山光輝の『殷周伝説』の箱入全巻セットがあってときめく。
8500円か。小川忠太郎の『剣道講話』と同じぐらいなんだよなあ、などと迷いながらはしごを降りる。
県民の日で中学生が怖いもの見たさのような感じで覗いて変わった漫画を話題にはしているが、
手に取っている様子は無かった。
まあ、それはそれで楽しいが、今欲しい本がなかったので諦める。
ここも奇書コーナーが削除された模様。
UMA博士と話を併せたくて勉強するような本がなくなってしまったのは少々痛い。

 C書店。ここも1年ほど前にリニューアル。
ここは本棚を足し、カフェスペースも作った。
音楽に気を使って流行歌のピアノインストにしているようだが、耳をツンザク大音響である。
どれにしようか、考える余裕すらない。
本棚を足し、本の種類は一応増えたが、やはり建築史と剣道関連本はなし。
思想史系は「やさしく」とか「初心者の」とかそんなんばっかりである。
巨大面平は何箇所かあったのだが、どっちも同じ本で同じ積み方で面白みに欠ける。
ただ、目的の本はここで見つかるのだ。

 うちの秋入団の6年生で、お父さんがリバ剣組、残り稽古の間をじっと静坐して待っている子がいる。
そりゃまあ、大人の稽古を見るのも勉強だが、始めたばかりの子供にはつらかろう、と思ってた。
もう一人の秋入団の3年生といまいち馴染まないので、
お互いの好きなもの嫌いなものを3つづつ言い合って私に報告しに来なさい、
という課題を出したら、案の定、例の彼は嫌いなものに「算数のテスト、きのこ、待つこと」と挙げてきた。
好きなものは「漫画、ゲーム、給食」と言うので、
「よしじゃあ先生、残り稽古の間読める、面白い漫画持って来てあげよう」
ということになった。
12歳の彼が面白いといいな、と思って沖田総司が12歳の所から始まる新撰組の漫画、
ヒラマツミノルの『アサギロ』(小学館)を持って行くことにしたのでした。
今の所、大当たりのようで、よしよし。
長くなりそうだから買うの辞めてたんだけど、まあ、あんなに楽しそうなら続き買ってもいいかな。
ってんで本屋に走ったのでした。

| 読書録 | 23:47 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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よむよむ。

 私は同時進行で何冊か読むので、1冊がなかなか読み終わらない。
読書メーターで記録をつけ始めて少々になるが、読書量がとんがりコーンを連ねたようになっている。
(同時進行で、ということはつまり読み終わるときも一斉のことが多いから。)
そんな訳で、先月22冊読んだことになっているのに、今月は3冊位で終わりそうである。
講談社のミステリーフェアのミッフィーちゃん栞が欲しい!と
思いながら古書ばっかり買っておりまするよ。

ただいま読み途中。
・『禅入門』(芳賀幸四郎/タチバナ教養文庫)
 現代と禅の繋がりの辺りから少々飽きて来た。
理解で来ていない部分の話の上書きになってきて少々厳しい。
あと1/4ぐらい。

・『風姿花伝』(世阿弥/岩波文庫)
 今の所順調。以前、熱心に謡曲教室に通って講座を受けていた自分を思い出して、
何とはなしに頭の中で曲が流れて楽しい。

・『春に散る』
朝日新聞の連載小説。
老人と若者のボクシング小説。
あと1週間で3.5キロの減量はきついよなあ。
なんて思いながら読んでおりますよ。
これ、挿絵もいいんだよ。
翔吾ちゃん、可愛い。

最近買っちゃった本。
・『親子の名作読み聞かせ絵本 かいだんばなし』(大泉書店)
・・・これをやれば良かったのだ、演芸会。
今年はホントにネタが浮かばなくてうっかりトルストイなんかやっちゃったものだから、
子供たちが??って感じだった。
九尾の狐話、「玉藻の前編」が入っていたものだから即買い。
渋谷モノノケ市で購入。

・『天文不思議集』(ジャン・ピエール・ヴェルデ/創元社)
 図版が非常に良い。
天文と妖怪と科学と幻想は同じ所で立っている感じがして楽しい。
今、形のないものに形を与える、ってどういうことか興味があるので、
上手くパチッとはまるといいな。

・『ケンジ先生』(成井豊/キャラメルボックスライブラリ)
 劇団キャラメルボックスで以前舞台化したもの。
宮沢賢治作品をモチーフにアンドロイドが出てきたりするらしい。
キャラメルボックスの賢治モノ、『ブリザードミュージック』は非常に良かったので買ってみることに。

・・・という事を考えると、そろそろもちっと本を薬じゃなくて娯楽で読みたいんだが、
なかなかヤクが手放せない感じになっておりますことよ、うへへへへ。

 週末は親戚集合会がありまして、折角のコミティア、参加できませぬ。
行かれる方、体調管理に気をつけて、良いご縁に恵まれますように。
あれ、今確認したら、次回10/23でしたか、それも行けないな、残念。
2月こそはお会いできますように。

| 読書録 | 22:22 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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マルゼルブの手紙

 もうここ暫く座禅に通っておりまする。
肘をおかしくして稽古ができなくなった辺りから、
「今君に必用なのはただ出稽古で回数を重ねることじゃないんだよ」と言われている気がして、
剣道の究極は「剣禅一致」と言いますからな、と通い始めました。
四段の時にはせっせと座学(近代剣道史)をやっていて、それで受かったと思っているので、
なんか新しい事始めにゃイカンと思ってね。

 まあ、正直を言うとまた絵が描けるようになりたい、とか
色々欲は有るんだけれども、
まず腹が据わらんことにはどうにもならんからな。

 ルソーのエミールを再読していて、本編の付録に「マルゼルブの手紙」ってのが付いていましてね。
以前読んだ時は、「またこのおっさん、被害妄想(本文では憂鬱症)始まっちゃったよ、しょーがねえなあ(笑)」
ぐらいにしか思わなかったのですが、
大人になって読むと胸が痛い、ちょー痛い。
実際、酔っ払いの台詞と同じように「酔ってない!」と言い張る人ほど酔っているのと同じで、
「別にびくびくしている訳ではない」、と言いつつびくびくしまくっている様子が丸分かりで、
「私は気違いだったからこそ活動的だったのです」と嘆くルソー。
自分の書いたものに自信がなくて、良くも悪くも評価してくれる人たちに信用ができなくて。
私と何が違うんだ。胸が痛い。

 座禅の先生に本をお借りしました。
「あの本は難しくてね、読み始めるのに勇気が要って、3ヶ月もかかったんですよ」
と言われたので、内心びくびくしながらページを立てたのですが、
基本、新字体だし!
活字で、変体仮名じゃないし!
たった一巻でまとまっているし!
ルソーに比べれば、ずっとずっと素直だし!
と、言うことで、所々分からない単語引き引きですが、まあ半分ほどまで読み進めておりますよ。
肌で内容を理解できているかは別としてね。

 最近、公案も頂いて、「剣道やっている人は見性早いから大丈夫、安心して取り組みなさい」
って言って頂いたんだけれど、毎日の座禅だって上手くいったり行かなかったりで、
座禅会「皆勤賞ですね!」と言われておったのですが、
次回(うちの合宿)、次々回(座禅道場のお休み)と休み続きでいきなり参禅会で、
公案のお返事をせねばなりませぬ。
こんなんで良いのか、謎でありまするよ。

 岩波文庫の『風姿花伝』買いましたよ。
編が野上豊一郎さんだったので。
全編旧字体、旧かな使いで少々手間取りそうですが、これもちびっとづつ。

・・・最近、文章が長っ尻で切れが悪いですな、
思考の切れが悪いのです、スマヌ。

| 読書録 | 18:49 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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独り『エミール』祭。

 独りで盛り上がっております、「100分de名著、ルソー『エミール』編」。
ここ暫し『エミール』布教者となっておりますが、まあちと勘弁して下せえ。
思春期に突入してきまして、4章に入りました。

 4章といえば、そらもう「サヴォワの助任司祭の信仰告白」!
読んでた当時、エミールの教育について話していた筈なのに、突然別の小説が差し挟まって、しかも偉く長いんで
絶対、なにかその前置きがあったのを読み飛ばしたんだと思って何度も前後を読み返したのですが、
素でそういうの入れちゃってんだよ、このおっさんは!と気がついてびっくりしたものでした。
番組でも「自由すぎでしょ、ルソー!」とか言われていましたね。

(『孤独なる散歩者の夢想』でも、第1章がいきなり「要するに…」で始まってます。
学校の試験なんかでしたらソッコーアウトな文の書き方ですが、もう全然動揺しない。
だってルソーなんだから。文法、文脈、社会的倫理観、ぶっちぎりどんと来い!的な。)

 「サヴォワの助任司祭の信仰告白」は、まあもの凄く雑に表現すると
『レ・ミゼラブル』ルソー版、とでも言うような話です。
(『レ・ミゼ』の刊行は1862年、『エミール』の刊行は1762年。)
好きな所なんですが、長いんで端折られるかなあ、と思っておりましたら、
比較的丁寧に扱っていてくれてちょっと良かったですな。
って言うか、時間に対する内容のまとめ方がすごく上手いな。

テレビと同じペースでほぼ再読しておりまして、
この所抜書きしているのは、以前読んだ時に線を引いていた所で、
番組では読まれなかった部分を書き出したりしているのですが、
今回はだいぶ重なっていて、私的にちょっとつまらないというかなんと言うか。
まあそれでも朗読されなかった部分を。

「人類を構成しているのは民衆だ。民衆でないものはごくわずかなものなのだから、そういうものを考慮に入れる必要はない。
人間はどんな身分にあろうと同じ人間なのだ。そうだとしたら、一番人数の多い身分こそ一番尊敬に値するのだ。」
「あらゆる人間を愛すること、人間をいやしめる連中さえ愛せるようにするがいい。」
「感じやすい人間であれ、しかし、賢明な人間であれ。」
「楽しみは、楽しみたいと思えば味わえるのだ。」

 さあ、次回最終章、ソフィー(運命の彼女)探し。
ご多分に洩れず、私も含めて『エミール』ファンの中でも賛否両論、否定寄りの多いこの章。
どうなることでしょうか知らん。

・・・そんでもって、講談社学術文庫で『人間不平等起源論』が、新訳で出ているらしいんだよ。
幻の作品『戦争法原理』復元併録だって言うんだよ。
・・・・・・・・この間岡潔買ったばっかしなんだけど、なあぁぁぁ。

折り畳みにて拍手お返事。

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円相

r777.jpg
 この間、仙厓和尚の円相画が非常に気に入ったので、色々探しておりましたらば、
伝記小説が出ておりましてな。
『死にとうない―仙厓和尚伝』 (新潮文庫・堀 和久) 読書中。

 この本、私自身がそんなに生きることに拘っている訳でないので
持ち歩くのにタイトルが非常に恥ずかしいんですが。
描いても勤めても上手くいかず、己をゴミか蛆虫に見えて
漂流する辺りが実に切なくて辛くてですな。
描いたものがゴミにしか見えなくなった一時の自分に重ねて泣きそうでしてなあ。
仙厓が自殺を試みて、逆に大悟して晴れ渡った顔する辺りから
私一人、置いていかれたようで寂しくてなりませぬ。
このあと、後半戦。

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仙厓和尚の円相は出光美術館のコレが私的に最高峰なんですが、
美術館グッズではこれだけが別格でよいお値段。
(ニマンエン超。だとしたら14800円の画集が買える。)
・・・ちっ。
と思っておりましたら、仙厓さんの別の円相画で、福岡市美術館がグッズ出してるー!
きゃー、これはっ!お小遣いで買えるよう!!
頑張って働こう。

 この所やっと、丸描くコツが分かって来たぞ。
水を刷けばいいんだ。←今更。

拍手有難うございます。
折りたたみで拍手返信

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