おひさまのかたち

日々つれづれ。剣道・読み語りなど

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皐月読書録

 もう6月になったことに気づかなんだ。

5月の読書まとめ。
読んだ本の数:7
読んだページ数:1256

神童の死 (青空文庫POD)神童の死 (青空文庫POD)
読了日:05月05日 著者:北原 白秋
子どもの勘違いから起こる痛ましい事件の記録。
こういうの、ネットを錯覚した子どもとかで今でも起きそうで怖いと思った。


文人悪食 (新潮文庫)文人悪食 (新潮文庫)
食べることは生き方に直結する。そのままガソリンの種類なのだ。どの文豪も特殊に見えるが特殊でない生き方なんてないのだと思える。自分で調理する作家の生産と回収の完結している具合が特に面白い。
読了日:05月09日 著者:嵐山 光三郎

明治東京歳時記明治東京歳時記
膨大な資料の山。明治初期の作家の作品からつぶさに当時の生活風俗を拾い上げ、実際の場所と照らし合わせる評論。この所だいぶ読むようになったが、それでも名前しか知らない作家からの引用もあり、筆者の博識が窺われる。
引用多数な作家として、花袋、鏡花、子規、鴎外、荷風、谷崎など。
今よりもっと不便で不自由だった時代の庶民の楽しみがここにある。
読了日:05月14日 著者:槌田 満文

ベルサイユのばら 14 (マーガレットコミックス)ベルサイユのばら 14 (マーガレットコミックス)この外伝シリーズが始まってから、過去に色々付け足さなくていいじゃないか、と思って読めなかった。これはやっと本編のベルばらの後を描いていて、昔池田先生が描きたかったというフェルゼンのその後、『エロイカ』で描かれなかった部分に言及されていて、ちょっと良かった。
…まあ、ジェロ様の件は冗句として受け止めるとしてさ。
読了日:05月25日 著者:池田 理代子

火事とポチ (青空文庫POD)火事とポチ (青空文庫POD)
これは駄目だ、泣いてしまう。今とペットとの付き合い方の違う時代の話なんだけど、それでも泣ける。ポチ、いい子。
読了日:05月28日 著者:有島武郎

テガミテガミ
労働者の貧困を切々と訴える話。殆ど漢字を使わず、カタカナだけで書かれているのが、当時のそういう知識層に訴えているのだろうな、と思った。無着成恭の『山びこ学校』を彷彿とした。
読了日:05月30日 著者:小林 多喜二

眼
プロレタリア文学独特の専門用語があって、世界観が難しい。思想が血縁を超える、という話。
読了日:05月30日 著者:徳永 直


著者 :黒澤明監督作品
東宝
発売日 : 2003-01-21
非常に面白かった。貧富の差と社会の高低を上手に描いている。天使のような医師はアル中で、仁義を通す硬派なやくざは病に恐怖して弱く、病弱な女学生は最後まで学業を貫く。社会の触れ幅を丁寧に描いている。時間的まとまりも良い(98分)し、とても観易かった。

| 読書録 | 11:55 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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4月の読書まとめ

4月の読書
読んだ本の数:3

罪と罰 (まんが学術文庫)罪と罰 (まんが学術文庫)
絵が綺麗で細かいことと、訴えるものが強いかどうかはまた別の話なのだな、と。ロシアの独特な寒さ、民族性、時代や世界観が伝わりにくかった。ただ、長編で挫折し易いこの作品を1冊に纏め上げた力は凄い。
この手の漫画化作品は、どうして漫画家の名前を外からでも分かるように表記しないのだろう。「創刊の辞」に「まんがは素晴らしい媒体です」とあるのに、作者の名を明記しないのはまんがを尊敬していないとしか思われない。
読了日:04月16日 著者:


現代日本文学大系〈35〉有島武郎集 (1970年)現代日本文学大系〈35〉有島武郎集 (1970年)
主人公・葉子は、あちこちで悪女扱いされていますが、私はあんまりそう思わなかったですよ。
いい女か、って言われたら「NON!」ですけれども。
若さと家というものに自分の主軸が有った女が、その主軸を失って、どこに主軸をおいたらいいのか惑う話に見えました。
主軸が無くなるとその不安定さが自分にブーメランで返ってくる。
その自信があった頃の気力が造る虚無の足場の無い不安定さはリアルで、自分の中にもある感じがする所が嫌いになれなかった。
読了日:04月21日 著者:


よつばと!(14) (電撃コミックス)よつばと!(14) (電撃コミックス)
絵は恐ろしく正確で綺麗。よつばちゃんが巻を追うごとに普通の「いい子」になっていく様が寂しい。
読了日:04月29日 著者:あずま きよひこ

| 読書録 | 18:04 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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弥生のまとめ

 後輩が大学が決まったというので報告に来ました。
久しぶり過ぎて心許なく後ろをうろうろしているので、
竹刀を一本渡したら水を得た魚の如くぶんぶん振っているので、
折角だから切り返しだけ受けました。
実に縁起のいい切り返しを受けさせて頂いたよ、嬉しいねえ。

 ゲームの文アルで有島武郎の『或る女』が出てきたので読み始めました。
葉子さん、冒頭から飛ばしているねえ。
非常に高慢で我儘な女として書かれているという話だったのですが、
いやいやどうして。波乱万丈の中を自分を失わずに生きようとする姿勢は悪くないですよ。
今の所はね。


3月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:1815

週刊ニッポンの国宝100 21 風信帖/迎賓館赤坂離宮[分冊百科] (2018年2/20号)週刊ニッポンの国宝100 21 風信帖/迎賓館赤坂離宮[分冊百科] (2018年2/20号)
書は、その文字自体の読解も時代を経ると困難な所が難しいのだが、その書体の採用にどういう意味があるのか説明されている所が少ないのが残念。
迎賓館については、どれも実に素晴らしい写真の採用が嬉しい。
迎賓館の関連年表の冒頭に「ジョサイア・コンドル来日」とあるのがいいじゃないか!
その後もコンドル先生の扱いが良くて嬉しいが、もうちっと東熊本人の人物像を紹介しても良かった気が。
読了日:03月05日 著者:


虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)
うーん…。ゼロ年代SFは、
生きることに対する愛とか熱意をこそげ落としても
なお有る気力、が面白いんだろうけれど、
その分悲哀も削られているようで物足りない気がした。
他の方の感想を見ると絶賛の嵐なので、
私の読み取りが足りないんだろうなあ。
色々深読みしすぎた。
『ハーモニー』に入るかどうかはまだ思案中。
大勢が読んでいる本を読むと、反応があるのは面白い。
読了日:03月09日 著者:伊藤 計劃


砂の器〈上〉 (新潮文庫)砂の器〈上〉 (新潮文庫)
100de名著での紹介が面白かったので読み始めたら止まらない感じ。
ミステリー好きの上司曰く「ミステリー界の5本の指にはいる名作だ」。納得。
世界観、文化・社会の広がりといい、広域に跨る事に舌を巻く。下巻楽しみ。
読了日:03月17日 著者:松本 清張


砂の器〈下〉 (新潮文庫)砂の器〈下〉 (新潮文庫)
面白かった。「100分de名著」を見たので犯人は分かっていたのだが、それでもどういう展開になるのかずっとはらはらして読めた。今西刑事の人柄がいい。昨今のすぐ内部の裏切りに話が進む警察モノより、時代が生む悲劇を丁寧に拾い上げている具合が社会の弱者に寄り添っている感じがして、筆者の視線があたたかい。
後半、長文の事件解説が入るのだが、あまり苦にならなかった。
あっけない終わり方も潔くていい。
読了日:03月20日 著者:松本 清張


ゴールデンカムイ 13 (ヤングジャンプコミックス)ゴールデンカムイ 13 (ヤングジャンプコミックス)
相変わらずの面白さ。「闇鍋ウェスタン」が、今回本当に「闇鍋」だった。
アシリパさん、どこで杉本を判別しているの…?大きく話が展開していく所。今後も楽しみ。
読了日:03月21日 著者:野田 サトル


死後 死後
文アル読書会。
まー、何とあっけらかんとした!死の前年に書かれたものだそうだが、『病床六尺』がおいしい食べ物と弟子達との交流の楽しさを書いているように、自分の死と棺桶の話をして居乍ら、とかく楽しそうで明るいのだ。
7年の病苦を笑いに変えるこの強さは驚愕である。
読了日:03月22日 著者:正岡子規


NHK歴史への招待〈第16巻〉剣客の時代 (新コンパクト・シリーズ)NHK歴史への招待〈第16巻〉剣客の時代 (新コンパクト・シリーズ)
取り上げられている主な項目は以下。塚原卜伝、寛永御前試合、千葉周作、榊原健吉。
時代小説の虚から事実を掘り出そうと検証する本書。
後半の榊原健吉について、特に静岡時代についての史料・伝記は非常に手に入りにくいので有難かった。
但し、出典・信憑性は限りなく不明。卜伝についても剣道経験者が現在の剣道と引き比べて語っている所が面白い。
読了日:03月23日 著者:


コンドル博士遺作集コンドル博士遺作集
コンドル先生の資料を読んでいると、必ずといっていいほどこの本の話が出てくる。
だが非売品で、稀少古書で、見ることは叶わないだろうと思っていた。
それが見られるなんて!デジタル国会図書館凄い。
現存しない建物のバリエーションが素晴らしい。
93コマに暁斎先生の額が出てくる。それも嬉しい。
読了日:03月28日 著者:コンドル博士記念表彰会

ザ・グレイ [DVD]
少し前に『狼に冬なし』(岩波少年文庫)を読んでいたので、雪原での狼の遠吠えは非常に恐ろしさを感じた。
眼に見える敵として狼が描かれているが、本当に怖いのは、自然の中に置かれた人間の無力さだ。
もっと生きたい人が死に、最も死にたいと思っていた人が生き残って行く皮肉。
他の人の評価が非常に低いのが不思議だが、私はとても面白かった。
(後日、『狼に冬なし』の翻訳が多喜二の盟友・中野重治だったことに気が付いてびっくりする。)
観了日:03月22日

あと、途中で『ちはやふる』の下の句見てます。
それなりに面白かった。
(ワタクシ一押しの原田先生が尺の都合上端折られているのでね、仕方ないんだけれども。)

それから、この間のドラマ『アンナチュラル』が大層面白かったです。
中堂先生役の井浦さんが荒っぽくて尖ってて、
物腰柔らかでゆったりした日曜美術館の井浦さんと正反対な印象な所がギャップ萌えでした。
素敵過ぎる。
これからの日曜日、何を楽しみにしたらよいのだ。
夫の意見で、同じ脚本家の作だという『逃げるは恥だが役に立つ』を今頃見始めましたよ。
第二話、田山花袋やんけ!『蒲団』やんけ!!
ガッキーがヒロインだと思っていましたが、源さんの方だったんですね。
少女マンガよろしく、所々今時そんな高級感あるかーい!と思う所もありますが
貧乏人の僻みね、ドラマなんだからそれもよしとして、お話はなかなか面白いですよ。

 さあ、新生活だ。
呑み込まれないように、淡々と坐りませうぞ。

| 読書録 | 17:37 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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如月の読書

 ちょっと気持ちがめり込んでいる時にうっかりHTMLを触ったら、
アホな修正をしてしまったようで、再修正できていません。
トップ頁の更新はもうちっとお待ち下さいませ。

2月の読書
読んだ本の数:10
読んだページ数:1255

外天楼 (KCデラックス)外天楼 (KCデラックス)
最初から、アイスの子がずっと通して出ているな、とは思っていた。こういう展開になるとは。短編連作の名手だな。個人的には、落ちにもう少し温かみが欲しかった。
読了日:02月01日 著者:石黒 正数


くつやの まるちん (国際版絵本)くつやの まるちん (国際版絵本)
トルストイ原作。色味といい、暖かい絵本。子どもに言葉が易しいので分かり易い所も悪くない。少々末法臭い感はある。
読了日:02月01日 著者:かすや 昌宏,渡 洋子


独歩手記独歩手記
これは読みづらかった…。独歩さんが亡くなってから編集で出されたものだからもあるだろうが、どこに向かって書かれたものだかよく分からない。確かに読めば国木田独歩の文以外の何者でもないのだが、前半は特に逡巡と戸惑いと落ちの付かない思索の渦中にあって振り回される感じだ。
後半・感想断片からは国木田作品の断片が垣間見える。
96コマの「あゝ不思議だ、~」はそのまま私の大好きな『悪魔』の一説だ。
読了日:02月05日 著者:国木田 独歩


氷菓 (角川文庫)氷菓 (角川文庫)
主人公が今時の学生っぽいと言おうか、無理にでも淡白に生きようとしている印象を感じる。もうちょっと熱が欲しいなあ。簡単に済む所を回りくどくし過ぎる為か、「氷菓」の意味もそこまで響かなかったのが残念。キャラクターとしてはお姉さんがいい。
私の読む本は、登録者数・感想を書く人が滅多にいないものばかりなので、この程度の感想で「いいね」が沢山付いて(それでも二桁いったぐらいだが)共感されるとむしろびくびくした次第。
読了日:02月06日 著者:米澤 穂信


星空の話 (福音館の科学シリーズ)星空の話 (福音館の科学シリーズ)
本の構成がいい。淡々と夜が更け、星空が広がり、お話の世界へ繋がり、また現実の世界へ戻ってくる。プラネタリウムを見るような楽しい絵本。
読了日:02月06日 著者:関口 シュン


こちらの 朗読 より 
大層面白かった。途中からオチは見えたのだが、それでもその持って行き方というか、謎と怪しげな空気の中で明かされていく素性の具合がとても不思議な感じがして面白かった。
視聴日:02月07日 



瓶詰地獄瓶詰地獄
初夢野久作。
時系列を瓶の開封に任せる事によって掻き混ぜている手法は実に面白い。手紙の発見報告からの展開もとても面白い。
読了日:02月14日 著者:夢野久作

ノリが良くて見易い。中村監督の映画は家族で見られる娯楽映画な所がイイ。

視聴日:02月14日 著者 :
原作・和田竜、監督・中村義洋




ビリービンとロシア絵本の黄金時代 (ToBi selection)ビリービンとロシア絵本の黄金時代 (ToBi selection)
購入、再読。
以前、『靴屋のミハエル』を描いていた時に参考にした本。この時代のロシア絵画は、日本の明治・大正期の小説の挿絵によく似ていていい。
読了日:02月15日 著者:田中友子


草野心平詩集 (新潮文庫 く 3-1)草野心平詩集 (新潮文庫 く 3-1)
良かった。草野心平は天才だな。これは音にして読むのがいい。「ごびらつふの独白」とか「誕生祭」とか、蛙語を音読したものが聞きたくなる。個人的には、「大ガラスの下」とか「わが抒情詩」「私は信じ私は待つ」「阿蘇山」「ぱつぷくどん」とかが好き。
心平本は、もっと再版されて読みやすくなればいいのに。
読了日:02月15日 著者:草野 心平

著者 :
バンダイビジュアル
出演・松田龍平、柄本明、他

展開が緩慢で、切れが悪い。背景となる島は素晴らしいが、キャラクターの面白い設定を生かしきれていない感じで勿体無かった。出演陣はどれも名演。
視聴日:02月16日 



龍土会の記 (青空文庫)龍土会の記 (青空文庫)
つらつらとその当時のことが書かれたもの。龍土会については、あまり人物像や談義が書かれていることが少ないので、その場に居た人から描かれる証言は貴重で面白かった。
(「龍土会」は独歩さんが企画した、自然主義文学者を中心とした飲み会。)
読了日:02月19日 著者:蒲原有明

著者 : 角川映画
もっと重苦しい、散漫な窮屈感を想像していたのだが違った。テンポが速く、ずっと現代的だった。
主演の市川雷蔵は島崎藤村を思わせる風貌で、小説家の先生は印象強くその奥方共々素晴らしかった。また、雪国の陰影がモノクロ画像で描かれるのも、色が付いているより邪魔なものがなくてより際立って社会や世間を描くのに印象的で良かった。

原作・島崎藤村、監督・市川昆、主演・市川雷蔵 視聴日:02月20日


独房・党生活者 (岩波文庫)独房・党生活者 (岩波文庫)
『独房』…もっと暗い、重苦しい話だと思っていた。明るく朗らかで、自分の信念に負けずに生きる強さを感じる。多喜二はきっと男にも女にもモテたろう。
『党生活者』…社会の戦争への傾倒や、生活の貧困度が増していく具合と共に、佐々木の生きることへの偏りと窮屈さが顕著になってくる。貧困と労働者への戦いと言い乍ら、笠原への経済的・物質的依存が高まっている。折しも、今日の折々の言葉は金子光春の「自身の業の重み」についての話だった。
労働組合やストライキの行使など、彼らの社会闘争の上に、今の生活があることも事実なのだ。
読了日:02月22日 著者:小林 多喜二

著者 :角川エンタテインメント
私にとって黒澤明作品は今の所、大当たりか大外れしかない。これは外した方。
百閒先生の一風変った特異さが描かれるのはよしとして、何故そこに教え子たちが惹かれ、何くれとなく一生貢いで付いていったのか、その魅力と吸引力が全く伝わらない。戦時中に背広を着て肉を食える階級の人たちの馴れ合いにしか見えなかった。残念。
監督・黒澤明、 視聴日:02月22日

| 読書録 | 15:53 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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1月の読書

 元旦のおみくじで、「目標は早めの決断を」というので、
飽きもせず五段受審の申し込みをしたんですが、
駄目ですな、全然そちらに気が向いていない。
ただまあ、読むこと坐ることは続けていますよ。

五段の方は、週一で大人の稽古最後の20分位
(3時間は道場に居るのに子どもの相手をしていると
自分が竹刀振れる時間はだいたいそんなもん)
出来たらいい方なんですが、それにしても「これ」といったものが掴めない。
私の剣道は、「大きい剣道をしているから、当たる当たらないは気にしなくていい」
と言って頂くことが多いのですが、
それにしたってこう決定打が取れない続きじゃ首を捻りたくもなるわな。
「君の剣道は、四段の実力はもう十分にある。
だけど五段になるには、更にその中で光る強さ、説得力を持たないと。
君はまだそこに至っていないのは、自分で分かるだろう?」
と師範に云われましてナ。
そこは分かってんやで!
それをどしたらいいのん?ってのが分からんのさ!!


1月の読書
読んだ本の数:8
読んだページ数:1256

ルソーとの散歩 (1980年) (白水叢書)ルソーとの散歩 (1980年) (白水叢書)
満喫。大当たりの1冊だった。
私はオスカル様が読んでいたから、という理由でルソーを読み始めたのだが、著者の今野一雄さんは心酔していた藤村の作品の前にルソーの一文が引用されていて、その読解がしたくて、それが率いては仏文翻訳者になったきっかけなのだそうだ。藤村も藤村でルソーにはまったらしいきっかけはあるのだが、それはまあ本文に譲るとして、勝手に親近感を覚えた次第。
学術的に分からない所は素直に「僕には分からない」と書く筆者の姿勢はさりげなく、かつ賞賛に値する。
読了日:01月03日 著者:今野 一雄

石清虚石清虚
『聊斎志異』から翻訳のもの。

読了日:01月06日 著者:国木田 独歩

日の出日の出
とても良い。独歩さんの学校モノは私的に外れがない。新年早々未来に向かって優しい気持ちになる話。
単行本に収録されていない話なの、勿体無いなあ。
読了日:01月06日 著者:国木田 独歩

ミステリと言う勿れ 1 (フラワーコミックス)ミステリと言う勿れ 1 (フラワーコミックスアルファ)
面白かった。舞台劇のように畳み掛ける会話劇。一気読み。第二話の続きが1/27日発売の本誌で読めるそうなので、久しぶりにフラワーズ買う予定。←後編読んだ。面白い。ほぼ室内劇なのに一気に畳み掛けるところがいい。これ、ぜひ実写ドラマでやって欲しい。役者さん泣かせだと思うけど。整君はぜひ渡部豪太君で。
読了日:01月10日 著者:田村 由美

父帰る父帰る
こちらの 朗読 より。
 多喜二の作品は、家族間のつながりと意志の強さが感じられる所が、優しくていい。
読了日:01月20日 著者:小林 多喜二

屍者の帝国屍者の帝国
息子とのお勧め交換本より。う~ん…。登場人物がジョン・ワトソンやカラマーゾフ兄弟やレット・バトラーといった、有名小説の登場人物の競演といった設定は面白い。ただ、謎が謎を呼び、質問を質問で返し、いつになっても本題に入り込めない。やっとちょっと興味を持って読み始められたのは3章の終わりになってからだった。ザ・ワンのやりたい事は分かったが、結局最後まで主人公・ワトソンが何を望んで何を好む人なのか、魂の熱のある所が読み取れなくて残念感が強かった。このあと兄もお勧めというので、一番売れた『虐殺機関』に手を出す予定。
読了日:01月26日 著者:伊藤 計劃,円城 塔

星戀 (中公文庫)星戀 (中公文庫)
星の抱影はいいなあ。ロマンと、愛だ。エッセイと俳句の組み合わせもいい。
読了日:01月28日 著者:野尻 抱影,山口 誓子


小川忠太郎先生の教え小川忠太郎先生の教え
平成28年11月6日荻窪道場発行。非売品なので一般流通されない本ですが良かったので記録として。
読みながら傍線を引いた所。
・本当の正しいのは、絶対の正しいんだから、人と争わないよ。
・稽古は口じゃあ駄目。百錬自得するのがいいってことだから。
・剣道には相手がある。この自分の構えの中に、相手が入っちゃわなきゃいけない。
構えを解いても目に見えない糸で繋がっているんですよ。
これ縁という。それでお互いが仲良くずっと和していってるわけ。
・人を教えるなんていう気持ちが爪の垢ほどでもあるうちは、そこへ行っていない証拠なの。
・その根本は、呼吸だよ。
←久しぶりに道場に行って、子どもたちに話す時に、やたら自分のことを「先生がね」と言っている事に気づく。
今までかなり自戒していたのでやったことなかった筈なんだが、
久しぶりに行って、子どもたちに忘れられてるんじゃないかっていう不安が強いのかな。
全然「そこへ行っていない」と思った。
読了日:01月30日 著者:小川 忠太郎

| 読書録 | 09:50 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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