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おひさまのかたち

日々つれづれ。剣道・読み語りなど

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卯月上旬の話。

 読み本が藤村の『落梅集』後半に入りました。
『寂寥』という詩の後半部分なんだけど、つっかかっておりまする。
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③と④が明らかに人物を指していると思われるので、①と②の部分もそうだと思うんだけど、
誰のこと言ってるんだかが分からない。

③パトモス、離れ小島
→エーゲ海の島でヨハネがキリストから啓示を受けた場所なのだとか。
キリスト教の創始の部分を指していると思われ。
④安房の生まれのあまが子
→日蓮上人が自分のことをそう称しておられたそうで、
毘藍の風、は世界の初めと終わりに吹く風のことだそうで、
法華経、または仏教の創始のことだと思われ。
・・・とすると①と②って誰なのだ?

①ヒント1、雪山、山岳地方にいたことがある
①ヒント2、薬学に関係している?
②ヒント3、楚(BC11世紀~BC223)の時代の人、
②ヒント4、左遷されて、または追われて揚子江近くに住んだ?
後ろ二人がキリスト教と仏教なので、禅宗の達磨(ヒント1が当たる)か、
儒教関係かなあ、とも思ったんだけど、時代が微妙に違うような。
なんてのをぐるぐる漁っているのでひとつの詩が全然読み終わらない。

 あとは、積読してた『火の車 板前帖』と交互読み。
「火の車」は草野心平がやっていた飲み屋の屋号。
開店翌日にもう経営難で仕入れが廻らないような、そんな店。
延々借金と酔っ払いと草野心平の喧嘩話なんだけど、読んでいて飽きない。
理論とか社会性とか常識よりも、情が先に立っているところが楽しい。
そんな生き方で生きていられる所が愛おしい。

 少し前に買って読んでいなかった『剣道日本』の平常心特集号、
斎村五郎の所を読んでいたんだけど、これも喧嘩ばっかり、流石は「喧嘩五郎」。
(斎村は明治20年生まれなので、文豪で言うと谷崎とか山本有三とかと同い年の剣豪。)
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寮の同室の「足の宗助」・中野宗助が他校の生徒と決闘だと言うので、
斎村五郎とその親友・市川右門が加勢に行く話。
(中野は斎村より年上で、喧嘩に明け暮れた斎村を止めに回った側だ
と言うんだけど、結構な数、喧嘩話に出てくるので、
これはもう彼自身も喧嘩好きだったんじゃないかと思っている)
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決闘相手がなかなか来ないので、探しに行った斎村が先に相手をやっつけちゃう。
そして後日、その復讐に闇討ちを喰らった市川右門の仕返しに、また出かける斎村五郎。
剣聖・斎村―――!!

 ドラマとかでサラリーマンがきーきーがなりあってるのは
もうこの所特に耐性が無くて、観ていて辟易してしまうんだけど、
こういう喧嘩話は楽しく読んじゃう。
文字だからかな、それとも根に持ったり鬱になる感じと縁遠いからかな。

以下、映像作品の感想

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月末の映像化作品。

スミマセヌ、下書きの段階でUPしちゃったよ。
上げ直し。

韓国映画『西洋骨董洋菓子店』 3/24 
原作の漫画は初回の連載から読んで惚れ込んでいた作品。
過去にアニメ化とTVドラマ化しているのだけれど、
製作側にジェンダーに対する認識が浅く、んー、
素直に評すれば、酷い出来の作品で、
どちらも1話を最後に観るのを止めていた為、
韓国版もずっと観ないでおりました。
・・・何故これが日本で出来なかったのだ・・・!
全4巻を2時間でまとめる為に常連のお客さんの話を
悉く端折り、急いだ感は否めないし、
所々ミュージカルタッチにする辺り、バカっぽいドラマ化少女マンガの変なリスペクトはあるんですが、
それでも、これだけ画像的にもお話的にも本質的なキャラクター造形についても、
原作にある愛がふんだんに感じられる。
あちらの人は、日本文化に対するリスペクトが凄い!
後半30分のまとめ方はこう来たか!というつじつまの合い具合で、
大変満足でございましたよ。

・TVドラマ『二つの祖国・後編』 3/24
原作未読、前編は録画してあったものの、見る時間なく後編へ。
役者さんの演技はどれも素晴らしいのだけれど、
あの巨編を何故この時間にまとめちゃったかな。
各場面に余韻が無く、説明を受けながら美術館を早足で廻る感じ。
勿体無かった。
余韻を作る余裕が無いから、ゆっくり話すことに時間が使えず、
みんな怒鳴り合うことで感情表現する。
今の私は結構それキツイ、疲れる。
重いドラマだからこそ、幸せな瞬間をひとかけづつでいいから
それぞれにちゃんと描いて欲しかった。

 うちの師範が最初に剣道を教わった中村藤吉は、
丁度この時代の人で、差別を受けて学校にも行けないでいた日系移民に
日本文化と教育を与えたくて渡米して剣道教えて廻った人なので、
興味があるんだよ。
英語の資料が多くて読めないんで、ちゃんと勉強してないんだけどさ。

・TVドラマ『砂の器』 3/28
原作読了済。
んー、んー、んー?
これも2時間でまとめてしまうために、重要場面を色々削り落としてしまった感じ。
らい病については、最も有名な映画版・1974年以降、らい病患者を映像化する事で
差別を助長したくない、という理由で作者サイドからストップがかかっているのだそうで、
それは分かる。
だが、では何故これを映像化するの?
現代に舞台を移したのなら、移したなりの理由が欲しかったなあ。
独歩さんの『窮死』を20年ぶりに読んだ時に、
明治に書かれた100年前の小説が、「ああ、これは今の話だ!」と思ったんだよね。
「初めて読む本は100年前のものでも新作」って読み聞かせで云う。
知らない作品を知る糸口になるために、今人気の役者さんとか、最新の技術を使って
別ジャンルへの翻訳はとてもとても大事なことだと思っていて、
私にはそれは出来なかったのでより憧れるのだけれど、
別ジャンルに移行する為に削る処や足さざるを得ない所が出てくるのも仕方ないんだけど、
根本の所を変えない、って云うのは難しいんだなあ。

 明日は現代版『明智小五郎』をやるそうで、楽しみにしておりまするよ。

| 面白かった作品 | 23:29 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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弥生の上半期、映画とかのまとめ。

 何だか急にぽつぽつ見ています。
読む本がどんどん偏り、共有する友達がいなくなって行くので、
せめてこう、他の人のお勧めを、と思ったのですが、
駄目ですな。
根本的な所がずれているのか、どんどんずれが大きくなっていきまする。
あくまで私の感想で、更にネタバレありです、ご注意。
 どんな作品でも、そこから「面白い」を感じられた人が一番偉くて尊いので、
私の感想と違ってても勘弁してやって下さいまし。

・韓国映画『グエムル-漢江の怪物』 3/2
 友人のお勧め。韓国映画って苦手であんまり見なかったんですが、これは面白かった。
感想は賛否両論あるようですが、私はかなり高得点。
産業廃棄物の不法投棄から生まれた怪獣に襲われた女子高生。
その父親(平時はいい年こいて親の財布から小銭をくすねるダメ親父)が、娘の為に立ち上がる話。
この家族は、それぞれいろいろ駄目な所があるんだけど、目標が出来た時の家族愛と一体感が心地良かった。
食事の場面、好き、じんわりする。

・『カメラを止めるな!』 3/8
 金ローで。
前評判も高く、それなりに期待していたのだけれど、途中で挫折。
最初の40分で女の悲鳴に飽き、次の20分で、
馬鹿プロデューサーの思いつきだけの条件に合わせて話を作らねばならない製作陣、
というのに心底辟易して挫折。
そうやって作られる本が多過ぎるので、全然ギャグに見えなくてダメだった。

・韓国映画『新・感・染』 3/10
ゾンビもの、閉鎖空間パニック映画。
ゾンビものに興味はなかったんだけれど、『グエムル』が楽しかった夫が借りてきたので一緒に見た。
パニックものなので、いろんな人が出てくるんだけど、
根底に家族愛があって、どの人にも必ず大事なものを描いていて、そこが良かった。
仕事で家族を顧みないお父さんとか、
企業で上司の言いなりになって災厄を招いてしまう人とか、
そういう所は日本と変らないな、と思った。
あと、何で感染するのか、感染したらどうなるのか、が
一目で分かるような書き方をしている所はいいな。

・『ペイルライダー』 3/11 クリント・イーストウッド
 少し前の『15時17分、パリ行き』がとても面白かったので、
この所イーストウッドはあると見ることにしている。
1985年の西部劇。
日本の時代劇と同じで、あちらの西部劇は
勧善懲悪、悪いものがちゃんと成敗される具合がいいな。
ごちゃごちゃいろんなシステムとか生活に足される前の、
シンプルな社会を描いている所も登場人物の心情に気持ちを割けていい。
最初反発していた人たちが、神父の姿を見た途端に好意的になる、という場面があるのだけれど、
チャップリンの『偽牧師』にしろ、
トルストイの『人はなんで生きるか』にしろ、
ウーピー・ゴールドバーグの『天使にラブソングを』にしろ、
あちらは宗教者に対する絶大な信頼があるなあ。
先日、何故宗教者は話がうまいのか、みたいな本が出たそうだけれども、
この所、葬式なんかで会った宗教者の話にまるで感銘を覚えなくて、
それはそれで私の心がひしゃげているのだけれども、
尊敬を得られる、というのはすごいことだよなあ、と思ってしまった。

・『陸軍中野学校』 3/14 市川雷蔵 1966年
 雷蔵の『破戒』が良かったので、現代モノで、と思って借りた。
当時大人気で第5作まで作られた作品。
古いモノクロ映画にありがちな音声の弱さが全くなく、場面の展開も早い所は現代的でよい。
ただ、当時の大衆娯楽としてはそれでいいのかも知れないし、
実際こんな感じだったのかもしれないけれど、
スパイ養成がかなりザル。
子どものスパイ大百科を有り難がって見せられている感じだった。
だまし討ちのようにスパイ養成所・中野学校に連れて来られた一期生が、
立派な軍人になることやそれぞれの夢を抱いていたのに、
何故こんな日の目を見ない方法を、と嘆く場面があるんだけれど、
上司が「お国のために命を捨ててくれ!」と熱弁すると、みんな納得して熱に浮かされ、
ミスを犯した仲間に総勢で自決を促すようになっていく。
映画の舞台の「一億火の玉」時代の風潮だからなのか、
映画の製作された「日本はもはや戦後ではない」時代の心得なのか、
何にせよ気色悪いことこの上ない。
主人公・ミヨシはたった1年のスパイ教育で、あっさり恋人も母も捨てる。
何物にも揺るがない、仕事の出来る男を描きたかったのかもしれないけれど、
現代の私から見ると、共感する所の何もないこと甚だしい。
007みたいなアクションを期待していた訳ではないんだけど
(雷蔵さんは本来殺陣が見せ所というのでちょっとは期待したけど)、
暗号解読にしても、情報を得る方法にしても、技術を見せる場面がなくて、期待外れが大きかった。
その辺は『ブリッジオブスパイ』とか、『スパイゾルゲ』とかが圧倒的に面白い。
こちらのは、失踪した恋人の捜索の為に参謀本部に入り込んで行く彼女の
スパイ化の方がよっぽど怖くてわくわくした。
途中、彼女の勤める外資系会社、としてコンドル先生の三菱1号館(再建前)がチラッと出てくるので、
それはもう大感激でしたけれども!

・TVアニメ『グリッドマン
 息子が最近お気に入りの連続アニメ。
他にもお勧めの人がいて、最初分からなくても見てみるかー、と付き合ったんですが、
????が増えていくばっかりでした。
感情移入できる人が誰もいない・・・。
特に要となるアカネちゃんが駄目だ。
執着とかこだわりは諸刃の剣だからね、コダワリが強い私がずれてんだろうけど、
特に好きな訳でも欲しい訳でもないのに、延々壊されていくのを見るだけってのは楽しくなかったよ。
人気番組だそうなので、かっこいい所、面白い所を見つけられない私の方が勿体無いんだろうな。
それでも家族に一応付き合っていて、あと2話で完結予定。

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独歩誕生日

 独歩さんが147回目の誕生日だというのでこの所の独歩さんのお勧め作品を。

デジタル図書館 か、
筑摩書房『明治文學全集 66 國木田獨歩集』で読めます。

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 そんでもって、私に国木田独歩熱を再発させた親友・田山花袋の『丘の上の家(KとT)』が、
本日青空文庫で公開されました。イエー!

是非読んで。

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KとT展ワークショップ

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K(国木田)とT(田山)展「君は恋愛に恋愛しつつあり」ワークショップに行って来ました。

 この所、色々心配事はあるのだけれど誰に相談していいのか分からんし、
稽古も坐禅も薬の都合で夜の食事の時間をずらせないので
出かける訳にも行かず、ストレスは溜るけれども
私が遊んだりしてていいの?そんな余裕ある状況か?
みたいな事を考えてしまって、どうにも楽しむことが上手くしにくい。
私が焦った所で何にもならんのだけれど。

 そんな中でのこの会は凄く楽しかったです。
予約もしたのに直前まで行くの悩んでおりましたけれども
風邪薬ばっちり決め込んで行ってきましたよ。

 キラッキラな若いおねーちゃんたちが一杯で、女子大の文学部のような有様。
最近白髪化してきた私が混じるのは非常に気恥ずかしかったんですが、
「地元の名士の講座はなんでも一通り受けるんじゃい!」
といった体のおじ様がいらしたのでちょっとまあそんなところに紛れて来ましたよ。

花袋記念館で独歩ファンっていいのかよ、とも思ったんですが、
講師の先生自ら独歩研究家でいらして、
「桜橋行きますよねー、独歩ファンなら!」なんて話を冒頭から振って下さって有難かったです。
先生授業の回し方がとても上手でいらしたし。

そんでもって、講座受けて思ったけど、
やっぱり独歩さんの「恋愛」は「ラヴ」って読ませるんだろうな、
と思いましたでございまするよ。

やっぱり学研さんの出してる書簡集も読みたいなあ。

2次創作はピクシブの方にUPしました。
興味ある方はどうぞ。
そろそろお歳暮漫画描かにゃあ。

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