おひさまのかたち

日々つれづれ。剣道・読み語りなど

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桜桃忌

 何故太宰は没70年を騒がれて特集本が出ているのに、
独歩さんの没110周年は再販がないのだ、きー!

 人間何が怖いって、無気力症と己の不要論が正当化して来るほどやばいものはなく、
何でもいいから何かせねばと、
2次創作のワンドロに細々参加していたのですが、
こういう心境時に描いても「誰かにゴミと思われているに違いない」、
というのが強くなって何も描けなくなりましてな。

そうすっと他の人にメールの返事返すのも億劫になっていけませぬ。
書いては消しして形にならぬ。

どういう訳か最も誰の何の役にも立たない写本を始めまして、
これは役に立たないからこそ良いのか続いておりまする。

 少し前にそれなりのお値段で買った独歩『病床録』。
明治のご本なので、あんまり大きく開くと分解しそうなんよ。
以前 デジタルデータ で読んだ時は大正14年の再販本だったのですが、
今度のは明治43年の初版本なので、
余りに勿体無くて書き込みも出来ないのでね、
丸々書き写しておりますよ。

 以前読んだ時は難しい単語とかある程度すっ飛ばしていたんですが、
写すとなると流石に気になって、いちいち調べながら読んでおりまする。
旧字体の漢和辞典と国字の採用の多い漢和辞典と、広辞林と四字熟語辞典使いまわしておりまする。
昔の人はみんな頭が良かったんだな、くそー。

| 近況。 | 22:47 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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皐月読書録

 もう6月になったことに気づかなんだ。

5月の読書まとめ。
読んだ本の数:7
読んだページ数:1256

神童の死 (青空文庫POD)神童の死 (青空文庫POD)
読了日:05月05日 著者:北原 白秋
子どもの勘違いから起こる痛ましい事件の記録。
こういうの、ネットを錯覚した子どもとかで今でも起きそうで怖いと思った。


文人悪食 (新潮文庫)文人悪食 (新潮文庫)
食べることは生き方に直結する。そのままガソリンの種類なのだ。どの文豪も特殊に見えるが特殊でない生き方なんてないのだと思える。自分で調理する作家の生産と回収の完結している具合が特に面白い。
読了日:05月09日 著者:嵐山 光三郎

明治東京歳時記明治東京歳時記
膨大な資料の山。明治初期の作家の作品からつぶさに当時の生活風俗を拾い上げ、実際の場所と照らし合わせる評論。この所だいぶ読むようになったが、それでも名前しか知らない作家からの引用もあり、筆者の博識が窺われる。
引用多数な作家として、花袋、鏡花、子規、鴎外、荷風、谷崎など。
今よりもっと不便で不自由だった時代の庶民の楽しみがここにある。
読了日:05月14日 著者:槌田 満文

ベルサイユのばら 14 (マーガレットコミックス)ベルサイユのばら 14 (マーガレットコミックス)この外伝シリーズが始まってから、過去に色々付け足さなくていいじゃないか、と思って読めなかった。これはやっと本編のベルばらの後を描いていて、昔池田先生が描きたかったというフェルゼンのその後、『エロイカ』で描かれなかった部分に言及されていて、ちょっと良かった。
…まあ、ジェロ様の件は冗句として受け止めるとしてさ。
読了日:05月25日 著者:池田 理代子

火事とポチ (青空文庫POD)火事とポチ (青空文庫POD)
これは駄目だ、泣いてしまう。今とペットとの付き合い方の違う時代の話なんだけど、それでも泣ける。ポチ、いい子。
読了日:05月28日 著者:有島武郎

テガミテガミ
労働者の貧困を切々と訴える話。殆ど漢字を使わず、カタカナだけで書かれているのが、当時のそういう知識層に訴えているのだろうな、と思った。無着成恭の『山びこ学校』を彷彿とした。
読了日:05月30日 著者:小林 多喜二

眼
プロレタリア文学独特の専門用語があって、世界観が難しい。思想が血縁を超える、という話。
読了日:05月30日 著者:徳永 直


著者 :黒澤明監督作品
東宝
発売日 : 2003-01-21
非常に面白かった。貧富の差と社会の高低を上手に描いている。天使のような医師はアル中で、仁義を通す硬派なやくざは病に恐怖して弱く、病弱な女学生は最後まで学業を貫く。社会の触れ幅を丁寧に描いている。時間的まとまりも良い(98分)し、とても観易かった。

| 読書録 | 11:55 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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