おひさまのかたち

日々つれづれ。剣道・読み語りなど

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如月の読書

 ちょっと気持ちがめり込んでいる時にうっかりHTMLを触ったら、
アホな修正をしてしまったようで、再修正できていません。
トップ頁の更新はもうちっとお待ち下さいませ。

2月の読書
読んだ本の数:10
読んだページ数:1255

外天楼 (KCデラックス)外天楼 (KCデラックス)
最初から、アイスの子がずっと通して出ているな、とは思っていた。こういう展開になるとは。短編連作の名手だな。個人的には、落ちにもう少し温かみが欲しかった。
読了日:02月01日 著者:石黒 正数


くつやの まるちん (国際版絵本)くつやの まるちん (国際版絵本)
トルストイ原作。色味といい、暖かい絵本。子どもに言葉が易しいので分かり易い所も悪くない。少々末法臭い感はある。
読了日:02月01日 著者:かすや 昌宏,渡 洋子


独歩手記独歩手記
これは読みづらかった…。独歩さんが亡くなってから編集で出されたものだからもあるだろうが、どこに向かって書かれたものだかよく分からない。確かに読めば国木田独歩の文以外の何者でもないのだが、前半は特に逡巡と戸惑いと落ちの付かない思索の渦中にあって振り回される感じだ。
後半・感想断片からは国木田作品の断片が垣間見える。
96コマの「あゝ不思議だ、~」はそのまま私の大好きな『悪魔』の一説だ。
読了日:02月05日 著者:国木田 独歩


氷菓 (角川文庫)氷菓 (角川文庫)
主人公が今時の学生っぽいと言おうか、無理にでも淡白に生きようとしている印象を感じる。もうちょっと熱が欲しいなあ。簡単に済む所を回りくどくし過ぎる為か、「氷菓」の意味もそこまで響かなかったのが残念。キャラクターとしてはお姉さんがいい。
私の読む本は、登録者数・感想を書く人が滅多にいないものばかりなので、この程度の感想で「いいね」が沢山付いて(それでも二桁いったぐらいだが)共感されるとむしろびくびくした次第。
読了日:02月06日 著者:米澤 穂信


星空の話 (福音館の科学シリーズ)星空の話 (福音館の科学シリーズ)
本の構成がいい。淡々と夜が更け、星空が広がり、お話の世界へ繋がり、また現実の世界へ戻ってくる。プラネタリウムを見るような楽しい絵本。
読了日:02月06日 著者:関口 シュン


こちらの 朗読 より 
大層面白かった。途中からオチは見えたのだが、それでもその持って行き方というか、謎と怪しげな空気の中で明かされていく素性の具合がとても不思議な感じがして面白かった。
視聴日:02月07日 



瓶詰地獄瓶詰地獄
初夢野久作。
時系列を瓶の開封に任せる事によって掻き混ぜている手法は実に面白い。手紙の発見報告からの展開もとても面白い。
読了日:02月14日 著者:夢野久作

ノリが良くて見易い。中村監督の映画は家族で見られる娯楽映画な所がイイ。

視聴日:02月14日 著者 :
原作・和田竜、監督・中村義洋




ビリービンとロシア絵本の黄金時代 (ToBi selection)ビリービンとロシア絵本の黄金時代 (ToBi selection)
購入、再読。
以前、『靴屋のミハエル』を描いていた時に参考にした本。この時代のロシア絵画は、日本の明治・大正期の小説の挿絵によく似ていていい。
読了日:02月15日 著者:田中友子


草野心平詩集 (新潮文庫 く 3-1)草野心平詩集 (新潮文庫 く 3-1)
良かった。草野心平は天才だな。これは音にして読むのがいい。「ごびらつふの独白」とか「誕生祭」とか、蛙語を音読したものが聞きたくなる。個人的には、「大ガラスの下」とか「わが抒情詩」「私は信じ私は待つ」「阿蘇山」「ぱつぷくどん」とかが好き。
心平本は、もっと再版されて読みやすくなればいいのに。
読了日:02月15日 著者:草野 心平

著者 :
バンダイビジュアル
出演・松田龍平、柄本明、他

展開が緩慢で、切れが悪い。背景となる島は素晴らしいが、キャラクターの面白い設定を生かしきれていない感じで勿体無かった。出演陣はどれも名演。
視聴日:02月16日 



龍土会の記 (青空文庫)龍土会の記 (青空文庫)
つらつらとその当時のことが書かれたもの。龍土会については、あまり人物像や談義が書かれていることが少ないので、その場に居た人から描かれる証言は貴重で面白かった。
(「龍土会」は独歩さんが企画した、自然主義文学者を中心とした飲み会。)
読了日:02月19日 著者:蒲原有明

著者 : 角川映画
もっと重苦しい、散漫な窮屈感を想像していたのだが違った。テンポが速く、ずっと現代的だった。
主演の市川雷蔵は島崎藤村を思わせる風貌で、小説家の先生は印象強くその奥方共々素晴らしかった。また、雪国の陰影がモノクロ画像で描かれるのも、色が付いているより邪魔なものがなくてより際立って社会や世間を描くのに印象的で良かった。

原作・島崎藤村、監督・市川昆、主演・市川雷蔵 視聴日:02月20日


独房・党生活者 (岩波文庫)独房・党生活者 (岩波文庫)
『独房』…もっと暗い、重苦しい話だと思っていた。明るく朗らかで、自分の信念に負けずに生きる強さを感じる。多喜二はきっと男にも女にもモテたろう。
『党生活者』…社会の戦争への傾倒や、生活の貧困度が増していく具合と共に、佐々木の生きることへの偏りと窮屈さが顕著になってくる。貧困と労働者への戦いと言い乍ら、笠原への経済的・物質的依存が高まっている。折しも、今日の折々の言葉は金子光春の「自身の業の重み」についての話だった。
労働組合やストライキの行使など、彼らの社会闘争の上に、今の生活があることも事実なのだ。
読了日:02月22日 著者:小林 多喜二

著者 :角川エンタテインメント
私にとって黒澤明作品は今の所、大当たりか大外れしかない。これは外した方。
百閒先生の一風変った特異さが描かれるのはよしとして、何故そこに教え子たちが惹かれ、何くれとなく一生貢いで付いていったのか、その魅力と吸引力が全く伝わらない。戦時中に背広を着て肉を食える階級の人たちの馴れ合いにしか見えなかった。残念。
監督・黒澤明、 視聴日:02月22日

| 読書録 | 15:53 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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