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おひさまのかたち

日々つれづれ。剣道・読み語りなど

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 今年の1番!

 ○あなたの「今年の1番!」なんですか?
 ・あなたを今年元気にしてくれた作品、小説・漫画・ドラマ・音楽・映画・舞台・展覧会、何でもいいです。
 ・初出が今年でなくても、あなたが今年出会って楽しんだものであれば新旧問いません。
 ・楽しんだ状況、理由、お勧めポイント等、簡潔に詳しく教えて頂けると嬉しいです。
 後日、適当にまとめて発表します。ご協力よろしう。

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神有月の読書

 この所、栞にする紙に言葉を書き留めたくて、好きな本の一説を抜き出している。
小さい紙だから、小説(文庫本)でいうと2行が限界。
世界観やその作品を思い起こさせる「2行」を抜き出そうとすると、なかなか難しいのだ。
その点、絵本はエライ。
適当に開いた所でも、ひらがな交じりで2行に収まる世界観が大概置いてある。
詩集なんてもっとエライ。
抜き出してくれと言わんばかりに「ここ」と示される世界がある。
それならもっと、短歌とか俳句なんてもっともっと凄い。
もう、そのためだけに切り出され、磨かれてきた言葉たちだ。
どんなに好きな小説でも、1冊丸々覚えるのはなかなか骨だ。
だけど、絵本の一節なら、詩なら、短歌や俳句なら、
小説よりは覚えていられる、一緒にいてくれる。
だから、詩も俳句も廃れないんだな。


10月の読書メーター
読んだ本の数:5

dele2 (角川文庫)dele2 (角川文庫)
面白かった。本多孝好は頭が良くて、優しいなあ。物語に登場する今回の依頼人が、説明されるまでカタカナで表記される所が、主役二人の頭の中で対象者の認識が形作られていく感じがして良い。圭の頭の良さが、無駄を省いた言葉で説得力を持つ所、祐太郎の人懐こさが猫にも好かれる所とかが感じ良くて、これで終わって欲しい気と、続編を望む気と両方。
読了日:10月02日 著者:本多 孝好


文壇よもやま話〈下〉 (中公文庫)文壇よもやま話〈下〉 (中公文庫)
井上靖の、新聞小説だから中学生につまらない作品を描くのも嫌だし、老人が生きるのにつらくなるのも嫌だ、という姿勢が嬉しかった。まさにそう思って井上靖を読んでいたからだ。大仏次郎と室生犀星の猫話、毒舌吐かない野上弥生子、交友関係の広い佐藤春夫の話が楽しかった。
読了日:10月09日 著者:池島 信平,嶋中 鵬二


猫恋人 (ビームコミックス)猫恋人 (ビームコミックス)
読了日:10月12日 著者:イシデ電
連載でずっと読んでいる作品。野良猫の恋の回まで収録。この人の作品の面白いのは、どこから読んでもいい読みきり短編連作のフリをしているのに、少しづつ底に繋がる世界観が見えてくる所が凄い。他にもまだ世界の枝葉が広がっているんじゃないかと描かれてもいない世界に読み手が思いを馳せてしまう。打ち切り決定から始まったと言うこの漫画が、単行本まで出てその先に繋がりそうな所がまた素晴らしい。


半自叙伝・無名作家の日記 他四篇 (岩波文庫)半自叙伝・無名作家の日記 他四篇 (岩波文庫)
切ない…。特に『無名作家の日記』。同世代作家への嫉妬と羨望と賞賛と、取り残されていく孤独と、評価どころか見てすら貰えない寂しさと。己の中途半端さ加減を重々承知の上で、胃が痛くなる思いをここまで赤裸々に書けるのはすごい覚悟なのだ。
読了日:10月19日 著者:菊池 寛


陰獣 (江戸川乱歩文庫)陰獣 (江戸川乱歩文庫)
非常に面白かった。テンポがいい。まがまがしさと、現実との境目がぼんやりしている所がいい。最後の場面は初出版と再録版とあるそうだが、私は初出版のほうが良かったな。
読了日:10月30日 著者:江戸川 乱歩

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