FC2ブログ

おひさまのかたち

日々つれづれ。剣道・読み語りなど

<< PREV | PAGE-SELECT | NEXT >>

>> EDIT

「木を叩く」

ただいま、積読消化中。
・『藤村詩集』島崎藤村(新潮文庫)←「落梅集」後半。
・『星の文人 野尻抱影』石田五郎(中公文庫)←第10章戦後復興の辺り。
・『木に学べ』西岡常一(小学館)←第2章。
・『巌流島・藤十郎の恋』(くもん出版)←巌流島読了。

積読中。
・『坐禅のすすめ』内田昭夫(内田昭夫個人出版)
・『玉川大学剣道部50年史』玉川大学
・『孔雀船』伊良子清白(岩波文庫)

他に読了3件。
なんだか前回入ってなかった本がぽろぽろ増えておるように見えますが
気にしない気にしない。

 藤村詩集は、序文でえぐられた感じがあって、突っかかっても時間がかかっても読み続けておりまする。
(例の部分はまだ検証中。) 曰く、
「生命は力なり。力は声なり。声は言葉なり。新しき言葉はすなはち新しき生涯なり。」


 先日、師範から父兄にお話しがあって、その帰り、
色々フクザツな思いでページを立てていたら

「知らざりし道の開けて
大空は今光なり
もろともにしばしたゝずみ
新しき眺めに入らん」

と言われて、なんだか目の先が吹き抜けるような感じになりましたよ。
現況高速回転中で、不安が強くて、何等状況は変わらないのだけれども。


 100分de名著が今アウレリヌスの『自省録』で、
岸見先生の講義が分かり易くて好きなのですよ。
「悲しいことと、それを厭な、辛いことと思うのは別の話なのです」
と言われていて、そこを分けるのは難しいのだけれど、
一緒にしない、してはいかん、と言い聞かせておりまする。

 職場の友人のお勧め?というか、仕事の都合で
近所の学校の校長先生が書いた教育論を読みました。
著者の校長先生は独歩さんと同じ大学卒だし、
学も地位もない私としてはそれなりに期待しておりました。
不登校の子どもに寄り添う姿とか、活動を起こそうという姿勢は立派だと思うのだけれど、
でも、えぐられない。

 他に読了した『火の車雑記帖』で、心平さんが著者の千代吉さんに
「そういう時はね、電信柱にお話しするんだよ。おでこをくっつけてさ、
そうしたら、電信柱の心が聞こえてくるよ」って云うのだ。
その言葉を聞いた千代吉さんの中に、八木重吉の

「木を叩く
真理よ 出てこいよ」

っていう詩が蘇る場面がある。
千代吉さんは小学校しか出ておらず、
戦後に闇の魚屋をやって糊口をしのぎ、転々と職歴を重ねていた人だ。

 八木重吉はキリスト教詩人で、独歩さんより短命で、やはり南湖院で亡くなっている。
草野心平と交流があった人だ。
Eテレの「にほんごであそぼ」に出てくる
「こころよ」の歌の歌詞を書いた人だ。
この歌も、私は初めて聞いた時からすごく好きだった。

 なんだかもうそれはとてもじゃないけれど黙っていられなくて
久しぶりに手を動かした。
もう大した力のない絵だけれど。
でもあれから数日経つけれど、まだ腹の中でつぶやいている。

「木を叩く
真理よ出てこいよ」


人の気をえぐる、って、なんだろうな。

| 読書録 | 23:50 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

<< PREV | PAGE-SELECT | NEXT >>