おひさまのかたち

日々つれづれ。剣道・読み語りなど

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円周のない円

 ああもう、やっと書類出したぞ。
何でこう書類仕事苦手になったかな。

 以前ちょっとこじらせてから、訪問解析やら拍手やらを一切外してしまったので、
どんな人が読んで下さっているのかほとんど分からなくなりました。
木のウロにつぶやいているような気になっている所もあって、
結構以前の所を「感想を書いていたあの本のことですが」
などと言われると自分が書いた事乍らびっくりすることがありまする。

ともあれ、ここを読んで下さっている友人の一人が、
二段に合格したそうで、めでたいことですな。
ここ暫し全然道場に顔を出していない無作法者なので、
わざわざ連絡を下さったことが有難かったですよ。
どうもありがとう。

 それから、以前俳句を作っている友人がいて、
随分彼女の句会の本を借りて読んだりしました。
まあ私には作るほうの才も力もなくて、ただ、「あの人の何番目の句が良かったねえ、」
なんてノートに写したものを彼女に書き送って文通のようなことをしていました。
子どもがそれぞれ大きくなって、なかなか疎遠になっていたのですが、
先日から読んでいる抱影の『星恋』が良いものだから、
著者 : 野尻抱影
中央公論新社
発売日 : 2017-07-21

彼女に1冊送ったら、最新の句集が送られてきましてね。
専業主婦だった彼女が、料亭の女将さんになって、
以前のように句会に参加できる訳もない中、頑張って捻り上げている句が並んでいましてね。
嬉しかったので。

 初 蝉 の 眠 れ ぬ 夜 の 明 け 方 に
 ためらひは 無用 と 滝の落ちに け り




 この所はこれを読んでおりまする。
以前図書館で借りた文豪全集のものは抄録で、
一番読みたかった「TとK」の章がない、という残念な版だったのでわざわざ取り寄せたのでした。
やっとその「TとK」(田山と国木田)の章に入りましたよ。
時代でいうと、『欺かざるの記』のすぐ後で、傷心の独歩さんと、まだ恋に恋する花袋の友情記で、
理想に燃えて喧嘩しいしい、打てば返す二人の仲がこそばゆいほどかわいらしい。
それでもって、若くして死に向かう独歩さんを見つめる花袋の心許なさよ。
誰かこのせつなさをを共に語らんか。

 この所少々、ずっとアトピーが引きも切らぬ感じで、薬が放せません。
逆足で座禅組んでみたら良いんじゃないか、とか色々下手に工夫してみているんだけれども、
肚を据えにかかっているようで自分すら騙せていない。
陰な身体に拘っていると、余計な事まで不安定になりますな。
自分は今これだけ大変なんだ、とか無駄なことを誰かにほざきたくなりますが、
心配させたい訳じゃない。
こんだけ関わって下さる人がいる。
有難い。


「宇宙は至る所に中心があり、円周のない円である」 

| 近況。 | 00:42 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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知識の日

 ロシアでは新学期にあわせて「知識の日」と言うのだそうですよ。
なんてアカデミックな。

 独歩さんのお誕生日が8月30日だったので、
それに併せて「独歩作品1頁漫画紹介!」、
なんてことをやろうかと(占いでも描くのは良いと言われたことだし)
珍しくせっせと?ペンを握っておりましたら、
仕上げの段階で道具が壊れましてござりまする…。
r847.jpg

タブレットなんてなくても描けなかないよ。
でもまあ、少々気力が折れ易くなっているので、平気平気!とは行きませんがな。
漫画描いたらいいこと万歳、みたいな話、なんだか怪しくなってきたぞ。

 今ちょっと道具を買い換えている余裕がないので、
まあちょっと先延ばしになりますがね、
それまで上げる予定の謎な毛虫をせっせと描いておきまするよ。


8月の読書
読んだ本の数:6
読んだページ数:947

文士のいる風景 (ちくま文庫)文士のいる風景 (ちくま文庫)
 明治から昭和にかけての文豪の生涯をざっと駆け抜けた本。物書きってこんなに居て複雑に絡み合い世相を体現するんだ。そしてどこにでも顔を出している菊池寛。戦前辺りの物書きがやたら薬に走るのは言いたい事が言えない空気もあるのかねえ。
読了日:08月12日 著者:大村 彦次郎


ねんどの神さま (えほんはともだち (27))ねんどの神さま (えほんはともだち (27))
 これはびっくりした。広島出身の那須さんでなけりゃ書けない本だ。子どもの見本になって欲しい大人もみんな読むといい。昔のウルトラマンってこういう話が一杯あったのだが。
読了日:08月12日 著者:那須 正幹


ダンゴムシ―落ち葉の下の生き物 (科学のアルバム・かがやくいのち 2)ダンゴムシ―落ち葉の下の生き物 (科学のアルバム・かがやくいのち 2)
 土を描いた絵本は案外少なくて探すのに苦労した。ダンゴムシだけでなくて、それと共生する他の虫たちも描かれており、生態系として掴み易いのがいい。
読了日:08月12日 著者:皆越 ようせい


ゴールデンカムイ 11 (ヤングジャンプコミックス)ゴールデンカムイ 11 (ヤングジャンプコミックス)
 面白かった。稲妻強盗の話はどこかで読んだことがあって、史実とのコラボを上手く使っているなぁ、と思った。これだけ強烈なキャラが色々出てくるのに主人公たちの存在感が全く薄くならない所が凄い。
読了日:08月18日 著者:野田 サトル


うちの神が毛深いうちの神が毛深い
以前まんがらいふで連載されたものの収録と新作。楽しい!
キャラが今までと違ってアイコンのようにくっきりしていて面白い。この毛深い猫神様は、居ると非常にうざいと思うのだが、冬場あのハラでモフモフしたくなるのは私だけか。
何の役にも立たず、ででーんと居据わるだけ、ってのはどこの猫も同じか。…は!じゃあうちの猫も付喪神に…ならないか。
読了日:08月20日 著者:イシデ 電


昆虫―驚異の微小脳 (中公新書)昆虫―驚異の微小脳 (中公新書)
 正直、私の脳では実験についての説明や数式は全くもって分からなかったのだけれど、昆虫の構造の凄まじさは実によく伝わった。人間以外の高次な生命体と意思疎通が出来なくとも、せめてもう少し尊重する世界で在れと望む。
読了日:08月22日 著者:水波 誠

(これを読んだ後日、ツイッターでアゲハチョウの畸形の話を見かける。
蛹の時にうまく変態できなくて、頭部だけ終齢幼虫のまま成虫化した固体だった。
つまり、黄緑色の単眼を持つ、葉をかじる口を持った頭で、
身体は普通のアゲハチョウなのだ。
複眼を持たないから状況把握が出来なくて飛べず、
葉を食べても蜜を消化する用の胃しか持たないので
生き延びることは出来ないだろう、との話だった。
脳の異常に拠って起こったのだろうという話で、
つくづく生き物の生態って不思議だと思った。)


アリになった数学者 (月刊たくさんのふしぎ2017年9月号)アリになった数学者 (月刊たくさんのふしぎ2017年9月号)
 私は数学が分からない。でも、数学のことを数学の気持ちになって分かろうとすることは可能なんじゃないだろうか。数学者がアリのことを分かろうとするように、世界もまた別の生き物の意思で思考を分かろうとする気持ちは必要なんだ。
読了日:08月22日 著者:森田真生

| 読書録 | 22:05 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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つれづれ。

 コミティアの戦利品話をしようと思っていたのだけれど、
朝から久しぶりに喘息起こしてなんだか予定が全然狂ってしまったので
まあだらっと四方山話を。

 成分献血をすると、日によって手相占いがして貰える。
後から考えて、正直当っていたようには余り思えなかったのだけれど、
「あなたは緑のものを世話するといいですよ」
といわれた事がある。
妖怪ウエキカラシに取り憑かれている私は、
結局どれも上手く世話できなくてみんな枯らしてしまう。
最近スーパーで安く売っている野菜に「豆苗」というのがある。
根っこの部分を切って葉の部分を茹でて食べるのだけれど、
この根っこの部分を水に浸けて置くと、また芽が出るのだ。
もう一回収穫できればいい程度の生命力なのだけれど、
毎日水を替えてやるとみるみる伸びるのが可愛くて、続いている。
まあ、1週間後には食べちゃうんだけれど。

 コミティア(創作系同人誌即売会)に行って、いつも凄く元気を貰うのだけれど、
行く前が酷く億劫になる。
絵も原稿も描いていないのに、とか
結局私は手に取って貰える作品を描く事が出来なかったのに、
行っていいんだろうか、とか余計な事を思う。
少なくとも頑張っている友人を応援してこよう、と思って、
ツイッターもチェックしていった筈なのに、
当日会場に行ってから仲のいい友人が出展していることに気が付く始末。 

頑張っているけれども今上手く回っていないという人たちに
「頑張れ」って、
頑張っていない私が言うのは傲慢で僭越な感じがして言葉を呑みこんだ。

鉛筆描きでも、目を惹く様な画力がある訳でなくとも、
こつこつ描いて誰かを楽しませようとしている人たちの気力が凄くて、ちょっと中てられた。

 仕事で、店長が「これ売れますかね?」って話を振ってくれる事がある。
現役を離れていた時間が長くとも、
私が本好きな所を買ってくれての発言だと思うのだけれど、
以前の持込で「あなたは他人の面白いが分からない人なんですよ」と
言われた事が未だに払拭できなくて、秘かに動揺する。
私は面白いと思わないけれど、
以前編集でタブーと言われた構成で描かれた表紙の本はバンバン売れる。
私が面白くってレビューを書く本には、他の人からのレビューが殆どない。
「私には面白い。でも他の人は?」
他人の気持ちを、これっぽちも分かる力がないんじゃないだろうか。

 同じ日のコミティアで、無料でタロットをやっていて、
なんとはなく占って貰って来た。
「剣道と漫画と座禅と読み聞かせと、どのタイミングでどう再開したもんだか迷っていて」
といったら、その多さにまあ驚かれた。
そりゃそうか。
「もう少し絞りましょう、2つにしてみて下さい」と言われて
剣道と漫画に絞る。
剣道のカードは、
「とても自分でいられる場所なんですね。でも今再開するのは凄く良くない。」
色々思い当たる節があって納得する。
漫画の方は、「今すぐでも再開したらいいのに。いい結果が出てますよ」と言って頂くが、
「でもその為には非常にあなたにとって困難なものを捨てないと」とも助言される。
漫画を描いて煮詰まっていた時に、
「「足りない足りない」、と思っている時は、大概「捨てた」方が良いんですよ」
と言われた事を思い出す。

 占いが全部だとは思っていないんだけれども、
その人のゆっくりした話し方や、話を聞こうとしてくれる態度が感じよくて、
こういうことが今自分には足りていないのかなあ、とも思う。

 とりあえず何かせめて描こう、と思い至って、
せっせと毛虫を描いている。
「君、少女漫画家目指していたんだっけ?」
と夫に笑い乍ら言われる。
そうねえ、少女漫画じゃ、毛虫の話は売れなさそうだねえ。
と思いつつ、せっせと毛虫を描いている。

| 近況。 | 18:32 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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わたくしの感桿の外

すきとほってゆれてゐるのは
さっきの剽悍な四本のさくら
わたくしはそれを知ってゐるけれども
眼にははっきり見てゐない
たしかにわたくしの感官の外で
つめたい雨がそそいでゐる

(宮沢賢治「小岩井農場パート9」)

私はこの詩が大好きで、未だにだいたいそらんじて引き出せます。
その前まで小岩井農場を歩いていたのに、
ここから違う世界の小岩井農場を歩いている気がするのです。
そしてずっと、「感官」って何だろう、って思ってた。

 この所、昆虫に限らず「脳」って何だろう、「感情」ってどこにあるんだろう、
などと思っておってですな。
こんな本を読んでおりましたよ。
著者 : 水波誠
中央公論新社
発売日 : 2006-08-01

ま、内容は科学的な脳の構造とその働きについての話なんですがな、
出て来たんですよ、「感官」。
この本では、「感桿」ですな。

「感桿」は昆虫の個眼の光受容部位である。
各視細胞から伸びた微絨毛が出来て集合してできた構造で、
ここに光を吸収する視物質が含まれる。
(『昆虫―驚異の微小脳』第3章)

賢治の書いたのは「感官」で、言葉としては「感覚器官」を指します。
でもこれは確実にただの「感覚器官」ではなく、「感桿」の方が意味が的確で、
そっちの方が言いたかった事に近いように思えるのです。
「わたくしはそれを知ってゐるけれども
眼にははっきり見てゐない」んだから。

なんてこともない話ですがね。
何十年もかけて、まさかそんな所で答えを得るとは思わなかったので、
私には衝撃だったのですよ。

「それ」を思惟せぬ者によって「それ」は思惟される。
「それ」を思惟する者は「それ」を知らず。
「それ」を理解するものは「それ」を理解せず。
「それ」を理解せぬ者によって、「それ」は理解される。

にちょっとにてる。

 さて、唐突にコミティアに一般参加して獲て来た戦利品については
また後日。

| 読書録 | 22:23 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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坐る話。

 ここ暫し、梅雨戻りのようで雨続きでございます。
お陰で涼しくて有難いですけれど、お野菜のお値段が今後気になる所。

今日は久しぶりに呼吸100で25分までいきましたよ。
なんとはなく上機嫌。
前日に具合が悪くてとても早くに休んだからかも知れませぬ。
今日は良くても明日はそう上手くいかないのが人の身体というものですがね、
それでも今日はよく出来た。
そゆのがいっこ自信になる所がいいな。

 座禅をするのは素振りをするのに似ていますねえ。
それだけでは役に立たない。
だけどそれをしなくちゃ上手くならない、というような。

 剣道で静坐をする時は、「目を閉じる」、って教わったんですが、
アレは小さい子どもがきょろきょろしないようにするためだったんですな。
それするよりはマシ、って対策の為で。
座禅の時に、なぜ目を閉じないのか不思議だったんですけれども、
「どうやって生きるか」の為の素振りなのに、
目を閉じてちゃ練習にならないからなんだな。
「深く眠るにはどうするか」という人には
目を閉じての座禅もいいのかも知れんけれども。

座禅での目の落とし方に馴れてきたら、
静坐の時にも目を閉じないのが普通になってきた。
私程度の素人座禅でもぽつんぽつんと続けていると
形が出来てくるもんですなあ、などとちょっと嬉しくなって見たりして。

 私は日頃、猫背で姿勢が悪いのでね、
折角素振りしたのだから、と
仕事で立つ時も、腰骨を立てるように、
あごを引いて耳と肩の位置が揃うように、
気をつけるようになりましたよ。
仕事終わり近い時間になると崩れて全然駄目駄目だけどな。

 まあこいつはただの素振りですからね、
時間も本来よりずっと足りていないし、
道場に通ってちゃんと姿勢を直して貰うと
もっとずっと肚が据わるんでしょうけれども。
生活の柱が立つまでは自制するんでありますよ。

・・・そしてまた自分でも驚くことに、
少しでも早く剣道に復帰したい息子は、
晴れると外に出て少しばかりでも竹刀を振ってくるのだが、
何故だか私はちっともその気になりませぬ。
4月の末からこの数ヶ月、刀を持ったのはうちの道場の卒団式の日の大会で、
新人さんたちの試合前の練習に付き合ったほんの30分だけな気がしまするよ。
本当に子どもたちがいないと私は剣道に興味がないんだな。

| 近況。 | 00:01 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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…なんだ?山の日って。

 意味謂れのない日を取って付けたように休みにされてもなァ。
取って付けてでも理由がなくっちゃ、愛情も沸かんネ。

 絵日記を上げようかと思って8月に入ってから描いていたんですが、
どうにもまだ上手く笑いにまで転化できてないので辞めてみました。
ごめんね。
自分の話だけだったらバンバン上げちゃうんだけど、
治り方が難しいと言われている病気(高次脳機能障害)で悩んでいる人に
嫌な思いをさせたい訳じゃないので、もう少し上手く整理できてからナ。

 文アルゲームをやりながら、ぽつぽつネームをこねているんですが、
久しぶり過ぎてネームってどうやって描くんだっけ状態ですよ。
独歩さんの作品は一通り読んでしまって、
(『愛弟通信』と『欺かざるの記』がまだあるんだけど、
このあとからの独歩作品が好きだということに気が付いたので…
というか、初期の文語体は少し読み疲れてきたので)
花袋の『東京の三十年』とか読みたいんだけど、絶版品切れ未定で、
中古だとコンビ二に決済が出来ない購入法しかなくて閉口中。
代わりに、自然派勃興期の文壇辺りをほじくって読むのが楽しいです。
明治中期、木曜会(漱石とか芥川他)とか無頼派辺りになると新字体で読めるんだけど、
その前(紅露時代とか自然派)って少ないのよね。

筑摩書房
発売日 : 2006-06

独歩さんの『病床録』を口述筆記した真山青果の最晩年が載っていたんで手に取ってみました。
明治中期頃の文豪の作風と終焉を1~2ページでまとめていてとても読みやすかったです。
そして昭和初期頃になると、文士はどうしてこうも薬漬け率が高くなるのか・・・。
まあ、戦時色による抑圧的な世相もあるんだろうけどさ。

著者 : 野尻抱影
中央公論新社
発売日 : 2017-07-21

 それから、これが7月の新刊で出たんですが、良いですよ。
戦後すぐの混乱期に出た本の復刻。
まさか平成のこの世に野尻抱影の新刊が買えると思わなかった。
ちびっとづつ大事に読んでますよ。

| 近況。 | 11:57 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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広島の日

広島の日に。



7月の読書
読んだ本の数:10
読んだページ数:2525

小川未明童話集 (ハルキ文庫)小川未明童話集 (ハルキ文庫)

職場の人のおススメ。とても面白かった。特に良いのは『眠い町』『金の輪』『殿様の茶碗』『時計の無い村』『野ばら』『小さい針の音』全く現代的でSFだった。もっと子どもの手に渡り易い形になればよいのに。

読了日:07月04日 著者:小川 未明

恋を恋する人 (青空文庫POD)恋を恋する人 (青空文庫POD)

歩くリズムでお話が展開する様が面白い。また、花袋のエッセイにも言える事だが、独歩の若い頃の仲のいい仲間たちとわいわいやっている感じがよく現れていて楽しい。
読了日:07月06日 著者:国木田独歩

竹宮恵子傑作シリーズ 『地球へ… 』(サン・コミックス) 竹宮恵子傑作シリーズ 『地球へ…』

昔読んだものの再読。描かれたこの当時に高齢化社会だとか、AIに管理される社会だとか、人類以上の生物との邂逅だとか、何十歩も世界の先を走っていることに驚かされる。そしてこれが全五巻とは。凄い。
読了日:07月06日 著者:竹宮 恵子

編集者国木田独歩の時代 (角川選書)編集者国木田独歩の時代 (角川選書)

これは力作。非常に多面的にものを見て情報を集め、客観的に評価しようと尽力しているところに愛がみえる。没した歴史を掘り起こして記録するのは至難の業で、それをこうした形に昇華したのは素晴らしい。
著名な作家の若き日と、時代の激動がひしひし伝わる良書。
読了日:07月08日 著者:黒岩 比佐子

ポーの一族 ~春の夢~ (フラワーコミックススペシャル)ポーの一族 ~春の夢~ (フラワーコミックススペシャル)

すごい。時間を越えてこんな形で次が紡げるのだ。作者自身がポーの一族なのではないかと思ってしまう。
読了日:07月10日 著者:萩尾 望都

プラネテス全4巻(モーニングKC)プラネテス全4巻 (モーニングKC)
読了日:07月14日 著者:幸村誠

明治文學全集 66 國木田獨歩集明治文學全集 66 國木田獨歩集

大変満喫。私の読んだのは第4版で全文旧字体だった為、貸し出し期限を過ぎてしまったが大変充実した内容。
自然主義派(独歩自身は自然主義と言われるのを嫌がったが)は、作者自身の生活がそのまま作風に現れる。親友・田山花袋や、妻・治子の頁もあり、作品の生成背景がみてとれる。
また、近年の文庫版では何故か省かれてしまっている良作(『馬上の友』『非凡なる凡人』『肘の侮辱』)も収録されており、独歩風に浸れて楽しかった。
次のお給料が入ったら買おう。
読了日:07月23日 著者:国木田 独歩

明治文学全集 82明治文学全集 82

国木田治子の『破産』だけ読了。岡本(国木田独歩)とその周囲の人との関係性がよく分かる。女性ならではの視線でロマンに飛ばず、緻密に生活を書いている所は痛々しいほど切ない。ただし、オチの部分だけまとまりを急に着けてしまったようでボッキリ読後感がないのは残念。
読了日:07月24日 著者:瀬沼 夏葉

日本文学盛衰史 (講談社文庫)日本文学盛衰史 (講談社文庫)

ほぼ600ページが一気読みだった。多重構造で明治の文壇を走破した気がする。
独歩さんが自分の作中の雪の中を、文公の後ろを付いて歩く所など涙が出そうだった。
『こころ』の「K」とは誰か?論考も非常に面白かった。
たぶんきっと読みづらいが、長谷川さんと「あの人」の小説は読んでみたく思った。
読了日:07月29日 著者:高橋 源一郎

よくわかる脳のしくみ (図解雑学)よくわかる脳のしくみ (図解雑学)

最近「脳挫傷」を間近かで見る羽目になったので読んでみた。お母さんのお腹の中で脳が出来る過程で爬虫類的な「ワニの脳」と単純な哺乳類の「ウマの脳」が出来てから「ヒトの脳」が出来ていくというのはとても面白かった。人間ってのは色んなものの複合体で出来ているんだな。
読了日:07月30日 著者:

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ページを立てる

 ここ暫し、それなりの勢いでがつがつ本を読んでいると、
なかなか書くほうに気が回りませんね。

 もう書類一覧はお手上げになって専門家にお任せしてしまいました。
リテイクが一斉に戻ってきそうでどきどきしておりますけれども。
そしてまた新病院が増えたので書類の書き直しが増えるという・・・。

 ここ一切今までしていた活動を休止させて頂いているのですけれども、
「これ手伝える?」「これならできる?」というお願いがちらほら来ていて、
出来なかないんだけれども、見た目全く問題ない(自覚もない)息子が、
ふよふよしているのを見ると、何かの予兆を見逃したら怖い、
と思うとお断りを続けていて、申し訳ない気になるのです。
こんなに休んでいても声を掛けて下さるのはたいそう有難いことだと思っているのだけれども、
でもそれが今自分の一番の仕事だからな、ごめんね。

 一切止めてみて、自分が身体以上に色々手を出し過ぎていた事に気が付く。
そりゃあご馳走が並んでいればどれもおいしそうに見えるし、
どれにもいい所があるんだけれども、胃袋は一つ、
再開するにもどこかは削らないと、また自己崩壊するだろうなあ、と思う。

そう思って、ぽつぽつ坐るのを再開し始めましたが、
なかなか呼吸100で20分に届かなくなりましたな。
難しい。
 
 閑話休題。
 私はもともと、誰かと同じ本の感想を語り合うのが理想で、
違う感想だったりしてもいいんだけど、
そういうのがしたくてFBの読書録に登録したり、
読書メーターってのをやってみたりしているんですが、
なんだかこう、この間も
「風斗さんってフツーの本は読まないんですか?」と言われて返答に窮しておりました。
・・・まあ、国立国会図書館のデジタルデータで絶版本を読むのはフツーとはちと遠いかも知れんが、
国木田独歩なんてすごくフツーじゃん!
などと思いましてございまする。
・・・なぜか地元の本屋3軒回ったけど一冊も置いてないんだが。
読書メーターにしても、
お友達のはじめちゃんが登録したってんでブクログやってみたりしたんですが、
登録数1(自分)、レビュー1(自分)とかやたら多い気がするのは気のせいか。

 高橋源一郎さんは朝日新聞のコラムでとても好きで、
浮き足立たず、なびく訳でなく、歴史を踏まえた上で感情を抑えて世界を見ている感じが
信頼できて、よく記事を切抜きしている作家の一人です。
以前、新聞連載小説の『官能小説家』を読んだ時に意味が分からなくて挫折したんだけれども、
今回読んでいるこれは面白い。
あとこれは他の人の感想が沢山あるのも嬉しい。

高橋節なので、啄木がテレクラやってたり、透谷がジミ・ヘンドリックスが好きだったりしてるけれど。
そのうち独歩さんも出てくるようなので楽しく読んでおります。
伊良子清白って詩人はこの本ではじめて知ったよ。
趣味が鉱石ラジオ好きの詩人ってのはいいね、谷川俊太郎さんも確かそうだよね。

 まあいいや、描きたいものがまるで形になってこないのだが、
こう暑いと生き延びて身体に入れられているだけでもよしとしよう。

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